「これでいいのだ」
byバカボンのパパ 『天才バカボン』
お日様が西から昇っても、
崖から落ちて怪我しても
バカボンのパパは慌てない。
たった一言を陽気につぶやく
「これでいいのだ」
バカボンがテストで0点取っても
一ちゃんに馬鹿にされても
「これでいいのだ」
教えた算数の答えが間違っていても
国語の漢字書き取りで自分が今まで思い込んでいた字が間違いと気づいても
「これでいいのだ」
無敵
ゆえに
無敗。
誰もこの言葉の前にはなすすべもなく困った顔を浮かべるのみ。
さすがバカ田大学主席。
世の中の理(ことわり)をすべて知り尽くした馬鹿。
バカボンのパパは言う
「馬鹿よりさらに馬鹿 だから天才」と。
そのとおりだよパパ。あんた天才さ。
でも、
ちょっとまて
「これ」っていうのが妙に気になる。
馬鹿より馬鹿のパパさんは、思い込みも激しいだろう。
近くには拳銃を乱射する巡査だって住んでいる
笑顔のままで
ショットガンを握るパパ
弾を装着しては
撃ちまくるパパ
あたり一面血の海
一人立つパパ
にっこり笑って
「これでいいのだ」
こ、怖すぎる……