「マヤ……恐ろしい子」 
by姫川亜弓 ガラスの仮面



                     


てか、
あんたの顔が恐ろしいよ(白目バージョン)
と思った全国の演劇ファンの少年、少女は
手をあげましょう

え、てか、これで名言解説終わり?








さて、ガラスの仮面です(汗




いまだに連載が止まったまま次の巻が出ず
「作者は墓場に作品のラストを持っていくのではないか」
と不安になる読者も増えているのではないでしょうか。
恐らくそのとおりでしょう(おい

まぁ、しかしそんなことはまずは置いておいて、
この作品がどれほど世の中の演劇を志す人々に影響を与えたのか考えてみましょう。
まず始めに、
こんな演技(ガラスの仮面全般)
常人じゃ無理です

北島マヤの非常識さは、
『空想科学シリーズ』の本で語られているので
まあ置いておくとして
それ以外のかたがたの演技も、すさまじいです。


特に姫川亜弓。
それは無理だろうって突っ込みたくなるような演技を彼女は数多く見せております。
パントマイムだけの演技でバルコニーとか。ソファーとか。
いやぁ。彼女は
人間なのでしょうか?


それに月影先生。
彼女は
死ねない体なのでしょうか? 
意識不明になっても数日間で持ち直したり、吐血しながらも激しく演技してたり。
何しろ、
いるだけで演技の質を変えてしまうというのですから、
もしかしたら
妖怪の一種なのかもしれません。


唯一演劇を頑張ってるなと思えるのは、劇団一角獣という、
後半はまるで
劇団月影のおまけのような扱い(むしろ吸収され済み)
な劇団ですな。彼らの演技はあるような気がしたのは確かです。
しかし、普通演技やっているとき、観客は説明したりはしてくれません。
面白い演技ほど、観客ってのは黙ってみるものであって、
「○○可哀想」
とか一人一人が小声で呟いた日には、劇場なんで
ざわめきまくりでしょう



いいのかそれで?



数々の突っ込みどころと、非人間性を持ってつづいている(だろう)ガラスの仮面。
色々言っても私は高校演劇の作品を書いていることもあって全巻もっていたりします。
連載がどこまで進んでいたのかも知っていますし、
始めはどのような気持ちで作者が書き始めたのか、
なんていう裏設定もすでに知っていたりします。


だからあえて言うのですが、


ドラマはまずいだろう、ドラマは



だけど、ドラマを一瞬見た瞬間に、月影先生の厳しさが、
うちの学校の顧問よりも厳しくないような気がしたのは、
きっと気のせいでしょう(汗


まぁ、でもうちの学校の顧問ならやかんなんて投げられたら手で振り払って言うんだろうな。
「役者は
が命なんですよ!」
って。
まだ現役だったんかい
って皆に心の中で突っ込みいれられながらね。


ガラスの仮面がせめて作者がお亡くなりになる前に完成してくれることを、心から願う楽静でした。