てか、
いい加減他の言葉もしゃべれ!
と、思わず怒鳴りたくなってしまうのは私だけではないでしょう。
そう。イクラちゃんとは誰でも知っている国民的漫画の登場人物の一人です。
イクラちゃんはしゃべれる言葉が3語しかありません。
「はーい」と「ちゃーん」と「ばぶー」だけです。
このことは嘉門の「日本のサザエさん」という曲の中でも披露されているほど有名。
何年もサザエさんたちは成長をしていません。
よって、イクラちゃんも成長していないため、こんな言葉しかしゃべれないのです。
が、時は流れる。
実際にイクラちゃんの声を出している声優の桂玲子さんは2006年でおん年66歳。
……もうすぐ本当に3語くらいしか話せなくなるかもしれない人間に、なんと酷なことを(涙)
でも、調べてみたらサザエさん一家はほとんど60歳を超えておりました(笑)
てか、波野家(イクラちゃんの苗字です。知らない人多いよね?)では、
イクラちゃんが実は一番年上名ことが判明(汗)
きっと、楽屋ではえらいことになっているんだろうなぁと、想像すると怖くなります。
イクラ「あたしもさぁ。本当はもっとしゃべりたいのよ?」
ノリスケ「分かりますわかります」
イクラ「あんたに何が分かるのよ。あたしの息子くらいの年してるくせに」
ノリスケ「いやぁ。僕だって出番そんなに無いですから(松本保典さん 46歳)」
イクラ「あたしなんて出ている時だって台詞少ないんだよ!」
ノリスケ「すいません」
な〜んてことになってはいないだろうか……
それにしてもサザエさん一家はみんなお年寄りばかりになってしまっているようです。
長寿番組の声優さんというのはどこも似たようなものなのでしょうか?
一番若いカツオ君(最近代替わりしたから)だってもう40歳(2006年時)
ワカメちゃんなんて若いと見せかけて68歳(2005年時)←交代前。
もう、お兄ちゃんって呼ぶのもばかばかしくなっちゃうような年齢ですよ。
兄弟げんかなんて始めた日にはめいいっぱい顔に
「すいません演技なんです」って浮かんでいるくらいの年齢差です。
カツオ「こら、ワカメ! 俺のマンガ返せよ!(すいません演技ですから)」
ワカメ「やめてよお兄ちゃん!(ほら、いいのよもっと強く言っても)」
カツオ「ばか! 返せっていっただろう!(すいません演技ですから)」
ワカメ「お兄ちゃんがぶったぁ!(いいのよ気にしなくて)」
そんな目と目で会話しながらも、流れるアニメへ注意を向け続ける声優たち。
うーん。プロってすごい。
と、見てもいないのに想像するとうなってしまわないだろうか?
そんな世界に方目をくれながら、
どうせ同じ言葉しか言わないんだろうと思いつつ台本を手に取るイクラちゃん。
その目が期待しているのは別にしっかりした台詞をしゃべることじゃない。
きっと、なんでもない台詞なんだろう。そう。例えば来週の放送予告とか。
イクラ「ばぶー。イクラです。最近しゃべれるようになりました……」
そんな言葉で始まる次回予告を心の中で待ちながら、
今日もイクラちゃん(の声優さん)は流れるアニメをにらみ、高々と言うのだ。「ばぶー」っと。
そんな絶望へ背を向けた夢を追う日々の結晶を、
どうか皆さんも画面の中で見つけてあげてください。
もう、この言葉はそれだけで名言に入るような気がして思わず取り上げてしまいました。
皆さんも久しぶりにサザエさんを見てみてください。
イクラちゃんはきっと、今日も輝いていることでしょう。
……なんて書いていて、
いきなりイクラちゃんがすごいしゃべっていたら嫌だなぁ。