この不思議生物が!
風呂桶&ゴムマリが喋れるんだったらな!
日本のロボット工学は進みまくってるんだよ!
と、天空に向かって吼えたくなること間違いなしの名台詞?
「お前は?」
と、主人公に問われて、ゴムマリが発した答えがこれです。
てか、どんなプログラム打ち込んだら、
作った人間に代わって名前を言うような機械が出来上がるんだ?
ゴムマリコロスケといい、からくり武者といい、
キテレツが作るものは作った主人をまるっきり無視して話を進めるのが大得意です。
さて、このゴムマリ。
実はご先祖様の息子になぞられて作られたらしい。
そんなわけでアニメでは過去の世界に返っていってしまいました。
コロッケも食べられない世界に。ただ、父親?を慰めるためだけに。
過去に戻った後、ご先祖様が鉄腕アトムの天馬博士のようにならないことを願うばかりです。
「こんな身長が伸びない奴は私の息子ではない!」
とか言ってサーカスに売られてたりしたら悲惨すぎますからね。
と、アニメではと言ったように、原作ではしっかりこのゴムマリは現代にいます。
その役に立たなさはドラえもんを上回り、
その食い意地のはったところはやっぱりドラえもんを上回る。
同じロボットとして恥ずかしくないのかと、本人に訴えたいところですが、
きっとゴムマリは平気な顔をして言うでしょう。
「やれと言われても無理なことは無理なり」
この「なり」
聞いているうちにだんだんと腹が立ってくるのは私だけでしょうか?
当たり前ですが別に誰が「なり」を語尾にしろと強制したわけではないわけですよ。
なのにつけているこの言葉。
まさしく、キャラ作り。の何ものでもないでしょう。
常に「なり」を語尾につけながら、このゴムマリはこう思っているはずです。
今日もちょっとお茶目なロボットを演じちゃったぜ。
これでコロッケがただで食えるんだから、やめられないよなぁ。
そう。
あの「なり」は役に立たないロボットが、
自分を売り込み
コロッケをせしめるための道具だったのです。
普通に話されるより、なんだか幼さを感じさせることにより、
守ってあげなければいけないのではないかと言う
母性本能をくすぐる必殺技。
それが、「なり」
さあ、そうとわかれば真似をしない理由はないでしょう。
なんだか怒られそうなとき、
もしくは構って欲しいとき、
単純におなかがすいたとき、
語尾に「なり」をつけてお願いしてみましょう。
きっと、殴られるか見放されるか無視されるかしますから(笑)
所詮漫画の言葉は漫画の中でしか役に立たない。
そんなことを思い知らせてくれるゴムマリだったのでした。
そのキテレツ大百科も終わってしまって早数年。
「睡眠不足」を歌って登校していた時代がなんか懐かしいと思う楽静なのでした。