「いつかっていつだ」
byパプワ 南国少年パプワ君
この時代のガンガンは、まだまともな漫画がやっていたと思うのは私の気のせいだろうか。
これまた古いものを、と誰もが思うかもしれない。しかし、この台詞は
当時納得して読んでいた人もいると思う。
大人から中途半端な口約束(例えば「今度遊園地連れて行ってあげるから」)を言われたとき、
誰もが言いたくなるだろう。
「今度っていつ?」
つまり、この台詞と同じことだ。
または、恋人に向かって
「いつか、二人で(略)」などと甘い雰囲気で調子こいたあと、
自分の胸の中で「いつかっていつだよ」
なんて冷静な突っ込みが入る人も少なくないはず。
別にここで
「いつかっていうのは五日に決まっているじゃないか」
なんて馬鹿なボケをやろうと思ったのではない。
いや、本当だって。
思えばパプワ君はこのときだけやけにまともな台詞が出てきた。
どう考えたって残りの部分は冗談でできている。っていうより、
なぜ柴田アミの漫画は前半と後半での質が違うんだろう?
それは私の気のせいか?
ではなぜ、パプワ君は後半あれほど
嵐山がカッコよくなるんだ?
あいつは私の中じゃ友達いないくんのまま終る予定だったのに。
てか、作者自身は無しの意味がわかっているのかどうか、
よく分からない所があるのが
すっごく魅力である。
筋肉マッチョが好きだと公言している柴田アミではあるが、
恐らくそれ以上に流血も好きに違いない。
だって、一話に必ず一つはあったもんね、流血。
パプワの台詞ってこれ以外心に残っているものがない……
あ、そういえばあった
「んばば」ってのが。
……これって台詞といえるのか?
微妙に話がずれたな……ま、
パプワだって後半話がずれまくったし、まぁいいか(爆
ほんの少しシリアス場面で、
「いつか」なんて言われた時、そっと呟いてみてください。
「いつかっていつだよ」
相手の時が止まります。