「それは血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」 
by諸星ダン ウルトラセブン第26話 超兵器R1号  



                     

今回は、
泣かせるほどの名言を持ってきました。

ええ、この楽静、
勝負に出ています

ほら、やっぱり創作を志す人間として、
笑えるだけじゃだめだと思うんですよ。




なんて前置きはどうでも良いって事で、今回の台詞です




この台詞はウルトラセブン第26話「超兵器R1号」で、
ウルトラセブンである諸星ダンが言った言葉です。







言うな





「誰も覚えてねえよ」なんて

いきなり
言うな

心の中でも思うんじゃない!

せっかく、これからお兄さんがいい話しをしようとしているんだから。

真摯な気持ちで聞きましょう(笑)


まあ、知らない人(たぶんほとんど)のタメに、
ストーリーを説明します。


超兵器R1号とは、
水爆の8000倍の威力を持つと言われるミサイル兵器。
防衛軍が、勢力を注いで作り上げたまさに、
「超」がつく必殺武器でした
この武器の実験のために選ばれたのは、無人(だろうと思われた)星「ギエロン星」
実際には、
この星には宇宙人が住んでいました

その星がR1号によって破壊されたため、
唯一生き残った宇宙人ギエロン星獣(?星人か?)
が地球に
復讐に来るのです。

つまり、簡単に言ってしまえば地球人が自ら招いた種によって、
滅ぼされかけるという話でした。
まぁ、
ゴジラと似たようなものかもしれません。
ギエロン星獣も
口から放射能はきましたし

が、ギエロン星獣はセブンによって倒されます。
しかも、
体をバラバラにされて・・・・


復讐はたせず!

がってーむ。パールハーバー!

なわけです。


そんなもの悲しいストーリーのどこにこの台詞が出てきたのだろう?
当然、そんな疑問に当たるでしょう。




実は、R1号の実験には、防衛軍の中で
ダンだけが反対でした
地球を守るために、生物がいない(とされていた)にしろ星を一つ消し飛ばす。
そんなことをして良いのだろうか?
そんな疑問に、開発者達は気楽な回答をするばかり。

曰く
「実験をすることによって、地球の強さをアピールできる
「地球がこんな兵器を持っていることが分かれば、誰も侵略に来ないさ」
持っているだけで平和になれるなんて、素晴らしい」

まるで、
アメリカが第二次世界大戦において日本に原子爆弾を落とし
その力を見せつけたために、アメリカは強い国だと認められた
そんな口振りです。


まぁ、実際その通りですが(
おい


ダンは理解の通じない開発者相手にいらだちながら聞き続けます。
「もし、宇宙人がもっとすごいミサイルを開発したらどうするんですか?」
しかし、開発者は平気で答えるばかり。
「そしたら、こっちがもっと破壊力のある兵器を開発すればいい」
開発者や、他の仲間達の気楽な考えに打ちのめされたダンは、
悲しみを込めて呟くのです。


「それは血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」



そして実験は行われ・・・・・あとは始めに話したとおりです。

思うと、このころの特撮って自由が利いていたせいか重いテーマも、
豊富な表現力で上手く魅せられたんじゃないでしょうか。

今だと、

「戦争反対キー」byPTAママ

「血が出るのは、教育上よくないざーます」by同上

「難しすぎて子供が理解できないわよ」by同上

などと、すぐ文句が出てしまいそうですからね。


まぁ、最近ではいくら残酷描写が出たとしても、
奥様に受けるキャラを出せば万事OK!
って部分はありますが。



ということは、つまり昔の特撮って、
子供を置いていってたってことですか!?

「ついてきたければついてきな。
いくらお前がガキとはいえ、くだらない差別なんてしねえ」


そんな、男気あふれた台詞を一瞬想像してしまうのは私だけなんでしょうか。

とかいいながら、
オタクっぽいおっさん達が好き勝手に作っているところ
も想像できてしまうあたりが、日本人の痛いところですな。



こんな仁義調な世界だからこそ生まれたセブンの名言。





この台詞は知らない人が多いので、ぜひ、
貴方のオリジナルとして使ってください。




例えば、
授業中寝ている生徒を起こす先生と、
起こされないように上手く寝ようとする生徒との争いに対して、
「それは血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」
・・・なんか、起こされるたんびに、
生徒の喉元にチョークが刺さってそうですね(汗



いや、他にも例えば
平日遊んでいる中高生を補導しようとする警察と、
補導されまいと隠れながら遊ぶガキんちょたちに対して、
「それは血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」






・・・なんか、思い切りセブンの名言を愚弄した気がしてきました(汗









 
どうせ、
私はシリアスじゃ終われないって(笑)←開き直り。

悲しみの込められた台詞を深く味わった後は、
他の台詞でどうか肩の疲れをいやしてください。

では今回はこの辺で♪