まぁ、有名ですよね。ズバット。
知る人ぞ知るというか、誰でも知っていると言うか。
え? だれそれなんていう人はとりあえずネットで調べて見なさい。
有名人的扱いだから(笑)
ズバット参上
ズバット解決
人呼んで、さすらいのヒーロー
解決ズバット!!
(大きくしてあるところにアクセントを置いて読んでください)
そんな文句と共に登場するのが我らがヒーロー解決ズバットです。
誰もそのなまえをしらないはずの初回から、
堂々と「人呼んで」と名乗れるあたりが大物ですよね。
その堂々っぷりは仮面ライダーストロンガーの「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ」にも匹敵します。
っと、まぁ、このHPを見る人で
この特撮ヒーローが分かる人は少ないでしょう。
うん。置いていってる置いていってる。
まぁ、呆気にとられる前についてきてください(笑)
解決ズバットは早川健という主人公が親友の飛鳥五郎を殺した人間を探しながら日本中を旅するお話です。
(すげえ簡単にまとめたな……)
変身スーツをギターの中に入れ。
そんなことをしたら反響が無くなって鳴らないはずのギターをかき鳴らし(笑)
悪が現れる場所に突如やってきます。たいてい高い場所から。
このときに言う「しかし、お前は日本じゃあ二番目だ」は別の意味で名台詞だという。
……と、また人を置いていきそうだから、横にずらしておいてっと。
そして最終的に悪を倒すときには必ず言うのです。
「飛鳥五郎と言う男を殺したのは貴様だな!」と。
相手は何のことか分からず言います。「ちがう。俺じゃない」
しかしズバットは許しません「キサマだなぁ〜!?」
さらに相手を締め上げます。
ついには相手が「ち、ちがう……」といいながら倒れてしまいます。
そこまでやっておいて、ズバットは言うのでした。「やはり、違ったか」
……えーーー分かってたの!?
そんな戦いを何十話と繰り返す熱き戦いの物語。それが怪傑ズバットなのでした。
ちなみにこのズバット。
戦っていられる時間はなんと一分と言う、ウルトラマンもびっくりな貧弱ヒーローです。
そのくせ、間違いなく毎回一分以上戦っているし。
さらに自分からピンチに陥っているとしか思えない戦い方をするため、
毎回はらはらさせられるのでした。
このズバットの友達である飛鳥五郎というのは初回に死んでしまうのですが、
オープニング曲では毎回鉄砲に撃たれて死ぬ飛鳥の姿が……
なのに、ズバットは
相手が剣を使う相手だろうと、
鎌だろうと、
ボーガンだろうと、
弓矢だろうと、
かまわず聞くのです。「飛鳥五郎を殺したのは(略)」
だから拳銃で撃たれて死んだんだろう?
そんな突込みを毎回しながら見ていました。あ、リアルタイムじゃないですよ。ビデオです。
しかし、あまりにも明確な目的を持っている主人公のため、
他の特撮のヒーローよりも深く心の中に刻まれたのでした。
後年、ヒーロー戦記というスーパーファミコンのゲームの中で、
なぜかV3が敵に向かってこの言葉を投げかけているのを発見したときは、
不思議さと、あまりにもマニアックな喜びに胸を振るわせたものでした……
そんな思い出の勘違い名言を見たい方はぜひ今すぐレンタルビデオ屋へ。
あまりにもわかりやすい逆回しや、どう考えても空を飛ぶわけ無い空飛ぶ車、
チープな設定に、とてつもなくださいコスチューム。
すべてが笑いに包まれています。
特に、最終回は見ものです。
こんな馬鹿なヒーローが最近いないことに、ふと寂しさすら覚えること間違いなしの、
ヒーローなのでした。
この名言は、相手を間違えたときに話をごまかすのに使えます。
例えば弟が饅頭を食べたと思って、
「お前が食べたんだろう!」と責めていたら実は親が犯人だったとき。
例えば給食費が無くなって、
特に親しくも無い友達を犯人だと疑ったのにも関わらず自分の鞄から出てきたとき、
例えば後姿から友達だと思って
気安く蹴りこんでみたら苦手なあいつだったとき。
あなたの目の前にある、白々しい視線をしっかりと見ながら、
笑顔でいいましょう。
「そういえば、早川健も良く間違えていたよね?
『飛鳥五郎と言う男を殺したのは貴様だな!』って」
すると、相手は言うでしょう。
「誰だよ早川健って?」
そうすればしめたもの。途端に嬉々としてヒーローの話をすることによって、
全てをうやむやにしてしまうと言う・・・
え? 結構無理ある?
そりゃあ仕方ないじゃないですか。
ズバットの話がしたかっただけなんだから(苦笑)