「ギャング オブ ニューヨーク」

メディア 映画
上映時間 160分
製作国 アメリカ
公開情報 松竹=日本ヘラルド映画
初公開年月 2002/12/21
ジャンル ドラマ/犯罪/ロマンス
監督: マーティン・スコセッシ Martin Scorsese
製作: アルベルト・グリマルディ Alberto Grimaldi
マーティン・スコセッシ Martin Scorsese
製作総指揮: マウリツィオ・グリマルディ Maurizio Grimaldi
マイケル・ハウスマン Michael Houseman
ハーヴェイ・ウェインスタイン Harvey Weinstein
脚本: ジェイ・コックス Jay Cocks
ケネス・ロナーガン Kenneth Lonergan
スティーヴン・ザイリアン Steven Zaillian
楽静的点数
/100
出演:
レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio
                アムステルダム・ヴァロン
キャメロン・ディアス Cameron Diaz ジェニー・エヴァディーン
ダニエル・デイ=ルイス Daniel Day-Lewis ビル・ザ・ブッチャー
ジム・ブロードベント Jim Broadbent ウィリアム・トゥイード
リーアム・ニーソン Liam Neeson ヴァロン神父
ヘンリー・トーマス Henry Thomas ジョニー
ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson モンク
ジョン・C・ライリー John C. Reilly ジャック

外人の名前は覚えにくいくせに、
何で似たような名前をわざわざ付けるんだよ!!

と、見終わった瞬間に叫びたくなってしまいました。

誰のことを言っているか分かりますね?
そう、ジェニーと、ジョニー
英語圏の人から見たら全然違うのかもしれない。
しかし。私にとっては、
優子(ゆうこ)悠斗(ゆうと)位の差しかないんだよ!
特に字幕のせいで勘違いしまくり><
洋画って言うのは本当難しいものです



前フリはともかく、ストーリーはなかなか(?)魅せるものがありました。
基本ストーリーは復讐
主人公(アムステルダム)は、その昔、親父をビル・ザ・ブッチャーに殺される。
そんで、その復讐をするために成長したあと、ビルが治める町にやってくるのだが……

友情が、愛情と絡んだときに、告げ口野郎を登場させたり、

惚れた女は敵の女だったとか、

てか、敵に対してすごい親密度を感じてしまったり、

暗殺しようとして失敗して手痛い反撃うけるとか、

めちゃくちゃ復讐ものとしてはありがち
そのうえ、肝心の復讐は政府軍の横槍により、よくわからなくなり、
最終的に復讐は遂げたものの、なんだかなぁな話しになります。


さて、ここまで読んで、
つまんねーんじゃねえの? この話し。なんて思った人。
そう。基本ストーリーにはあまり魅力はない
ではどこにあるのか!?

いいかい坊や。映画って言うのはね。
想像力を使えば、どんなものでも面白くなるんだよ?(笑)


と、いうわけで魅力たっぷりなギャング・オブ・ニューヨークの世界をお送りします。
てか、むしろ漢を



まず始めに言えることは、
主人公はどうでも良い

はい、次。


ビル・ザ・ブッチャー
死ぬ時期を選べなかった男。

かつてこの男は血で血を洗う利権争いのまっただ中にいた。
それは本当に武器を使い、人を叩きのめし、
その死体をさらすことで自分の強さを示す、そんな時代だった。

ビルは最後までその争いを勝ち抜いた結果、
ついに待ちの王者として君臨することになる。
けれど、王者にもゆっくりと年の重みは近づいてくる。

かつての敵は皆牙を抜かれ自分の側に侍り、
逆らうものもない世界は、ただ彼に老いを感じさせるだけだ。
彼の心の中には一つだけ、どうしても譲れない信念があった。

死ぬときはアメリカンな男で

この信念が彼を生かし、そして苦しめる。
そんな彼に襲いかかってくる運命とはあまりにも非情だ。

我が子のように慈しんだ青年は、実は宿敵の息子だった。
しかも、宿敵の息子とは思えない卑怯な暗殺行動に出る。

まずここで一つ、ビルの中で絶望がわき起こった。

さらに、最後まで自分に牙を磨き続けたはずの男(モンク)は、
最後の最後で「民主的に」という言葉で自分に背を向ける

ああ、アメリカンな男は自分の周りにいなくなった。

そんな絶望から、ビルはモンクを手に掛ける。
そして、始まるアメリカン同士の決闘。
戦いの中に死ねる。そう、彼は信じただろう。
けれど、そんな神聖な血統も、政府の横槍によってうやむやになってしまう。
失意の中、ビルはアムステルダムに戦いを挑む。
年齢差を考えれば負けることは必死。
それでも、彼は戦いを挑む。なぜなら彼は、アメリカンな男だから!


さぁ、ここまで見るだけで、
この映画がいかにアメリカの男を語りたがったアメリカンな映画か分かりますね?(苦笑)
だからアメリカびいきならまだしも、普通の人が見るには幾分辛いですね。


この男以外で見ていて面白いのはモンクくらい。
けれど、彼は殺されちゃうしなぁ………

アイルランド人の移民が可哀想だった!
とか、
主人公とヒロインだけが生き残るおきまりさが許せません!
とか、
まぁ、言えることは色々あるのですが。

とりあえず、ビルに泣けと
ビル・ザ・ブッチャーの人生に泣けと。
これだけ言っておきます。


アメリカの歴史が好きな人は見ていてとても突っ込みどころな時間を過ごせるでしょう。
時間つぶしに見るのにはちょうど良いかもしれません。