「火山高」

メディア 映画
上映時間 108分
製作国 韓国
公開情報 アミューズ・ピクチャーズ
初公開年月 2002/12/14
ジャンル アクション
監督: キム・テギュン
製作: チャ・スンジェ
原作: ソ・ドンホン
脚本: キム・テギュン
チョン・アンチョル
パク・ホンス
ホ・ギュン
楽静的点数
/100
出演: チャン・ヒョク  キム・ギョンス
キム・スロ        チャン・リャン
クォン・サンウ      ソン・ハンニム
シン・ミナ         ユ・チェイ
コン・ヒョジン       ソ・ヨソン
チェ・シア         ヨウマ
ホ・ジュノ        数学教師
チョン・サンフン     カタツムリ
キム・ヒョンジョン    シンマ
ユン・ムンシク      校長
ピョン・ヒボン      教頭
イ・ムヒョン

ネタバレ注意!


ただいま熱暴走中!!
チャン・リャンお前は漢の中の漢だ〜!!


と、夜空に向かって叫ぶくらい、
一不良役の、チャン・リャンはでした。

え? 主役のキム・ギョンスは漢じゃないのかって?


主役? キム・ギョンス?
誰それ!?



始めに宣言しよう
この映画は、チャン・リャンのために生まれ、
チャン・リャンのために存在し、
チャン・リャンとともに、
忘れられる存在であると!





まぁ、映画自体は賛否両論ってか、否定の方が多いだろう。



韓国映画のアクションものである火山高は、
先生の権力が失墜しきったとある高校を舞台にしている。
なぜか、その高校には最強の力を持つ「師備忘録」なるものがあり(はぁ?)
今や先生より巨大な力を手に入れた生徒達は、
日夜その書物を探している。

って、
学園ものなのに、
よく分からない壮大さを持っているところが、
たいていの人が始めに首を傾げる部分だろう。


さらに、


この学校に今まで暴力事件によって8回ほど退学した
キム・ギョンスがやってきて、物語は加速化する。
重量上げ部であり、学校のNO1を狙うチャン・リャンは、
たった1人の茶道部部員にして、
学校一の能力を持つハンニムを、校長殺人未遂の罠にはめ、
火山高内にある牢獄に閉じこめたあと(はぁ?)
自分がナンバー1であることを主張し出す


さらに、

初めはチャン・リャンに友好的だった教頭は、
次第にチャン・リャンが疎ましくなり、
学校に「掃除人」と呼ばれる最強教師達を召還する(はぁ?)
そして教頭は徐々に図に乗りだし、
自分が理想とする教育を、無理矢理進めようとする。


どうするチャン・リャン!




いや、
どっちにしろチャン・リャンは負けるんだけどさ










負けるなチャン・リャン!
リベンジだチャン・リャン!








いや、
どうせ、さらにまた負けるんだけどさ










この火山高の魅力を一言で表すのなら、
もうチャン・リャンをあげるしかない



腕力馬鹿。
単細胞。
好きになる女は高嶺の花




なんて、悪役には何ともつきものの男だが、
この男は、そんな悪役という感じの醜さはない。
好きな人間の前で、いきなり膝をつき、

「俺は人前で膝をついたことはない
だが、お前だけにはこうして俺の想いを伝
えたい!」

とやりだす熱情の高さは、

漢気あふれた行動だといえる。


だが、彼には一つ弱点があった。
「味噌」が大嫌いなのだ


何を隠そうこのチャン・リャンの本名は、
チャン・マル・チャン!
マルチャン味噌ってなわけだ
そりゃあ誰だってブチ切れるだろう。
例えば「山田味噌」というのがあったとして、
山田という名前だからってあだ名が「山田味噌」になったらどうする?


想像するに、チャン・リャンは、幼い頃屈辱的なあだ名を付けられたのだろう

だからこそ彼は強くなった

誰も、彼のことを本名で呼ばなくなるほどに。
だが、しかしそれは高校のこと。
中学からの友人や、小学校から一緒の人間も少なくない。
小さい頃から慣れ親しまれた名前は、
本人の意思とは関係なく口に出される。

誰かの口からマル・チャンと出るたび、チャン・リャンは苦しんだ。
抑えたくても、体は勝手に相手を倒している。
気がついたら、彼は不良のトップになっていた・・・・

そんな哀しい歴史をチャン・リャンはもっている!
(たぶん)



それなのに、敵にはぼこぼこにされ
主人公には愛する人を奪われ
なんだかんだでNO1とは誰も認めてくれない・・・・
愛と悲しみの戦士
それがチャン・リャンなのだ!



ああ、人物紹介にこれほどかかるとは。
さすがチャン・リャン


火山高は、正直「つっこみどころ」を探す映画である。
少林サッカーのように、
無理矢理笑わせる感じではない。
自分で「それは○○だろ!」ってつっこむために存在している。
微妙なボケもあるので、
突っ込みをする自分の能力が問われている作品とも言えよう。


例えば、
「それはドラゴンボールのパクリじゃん!」

「てか、マトリックスかよ!」

「学園ラブコメベタすぎだろ!」

「いきなり学校一の美女なんかに会うなよ!」

「氷の女王かよ! やりすぎだろ!」

「教頭あからさまに怪しいだろ!」

「掃除人、五人いる意味ねえよ!」

「マー先生人間じゃねえ!」

「舞空術まで常識ですか!?」


etc...


ここまでの突っ込みを見て、
「この映画、駄目なんじゃあ・・・・」
なんて思っちゃいけません


チャン・リャンがいるからっ!
どんなときもチャン・リャンは、
自分の名前を守るため戦っているから!

むしろ、チャン・リャンの生き様に泣け!


映画館で、よくかれの雄志を見て上げましょう。
広告にも出てこない顔に、哀愁を感じてはいけませんよ。