2003年 1月の作品たち
I'm prayer 楽静 2003/01/01(水) 22:10:51 新しい年の始まりに 何を君は願う? 君の思いが叶うように 僕は祈っている 「叶わぬ思いを抱くこと それは時間の無駄」 あの時言った君の言葉を 少しでも変えたくて 愛されなくても良いよ 君が好きだから 君のために祈るとき 君を側に想う 僕はただ天に請う 君の幸せ君の笑顔を I'm prayer ナルシストの自己嫌悪 楽静 2003/01/03(金) 00:42:23 自分自身に酔いしれて 自分だけが大切だって思っている いつも第一に自分の幸せ考えて 誰よりも自分だけをただ愛している そんな日々を過ごしていた 気がついたら 一人だった 空が晴れていた 笑みを浮かべた子供達が 親に手を引かれて歩いていく 少年達が 少女達が 手を取り合って青空の下にかけていく それなのに僕は一人だった 気がついたら 誰からも見えないところで膝を抱えていた 右手に持った手鏡に時々自分の姿映して 「一人じゃない」 幻に向かって笑みを浮かべる 僕はこんな寂しい時を過ごしたくて 自分を愛したわけじゃないのに 喧噪は今遙か遠い 心よりはまだ温かい もたれた壁の冷たさ 詞 2003年1月3日 心に浮かぶことそのままに 書き連ねていていつのまに 詞(ことば)のうねりは言葉になって 想いは思いを上回る 想いは言葉を運び 詩(うた)は歌となって やがてあなたに届く心になる 繰り返す言葉に込めたいくつもの詞(ことば) 小さい存在でしかない僕らだけど 詞(ことば)は いつしか大きなうねりになって心を動かす そう 信じて僕は詞(ことば)を生む やる気低迷曇り後曇り 2003年1月18日 毎日のように聖職者は猥褻事件を起こしていて 「聖なる」なんて言葉に泥を投げつける 政治家はいつも汚職ばかりで 政治を下卑たジョークにまでおとしめる もう日本は終わってしまったんだと知識人は嘆き 外語の人気は鰻登り 英会話の会社が駅前に軒を連ねている 黒くあふれ出した霧が 心の中を占めていく やがて口から吹き出た黒い息は 長いため息となって地を埋めた きっとこうしてたまっていく 終わりへのカウントダウン 失ってしまった過去へ 2003年1月25日 君を想うたび 痛みを伴っていた僕の胸は いつの間にか優しく鼓動するようになっていた 君のために作り続けた詩も 少しずつその数を減らしていって 僕は どうやら新しい想いを胸に抱けたらしい だから僕は 君が笑うとき君の笑顔が曇らないよう 僕は ありったけの力を込めて祈っている 張り付けた笑みなんかじゃなく 誤魔化した微笑みなんかじゃなく 君が君らしく笑うときその笑顔が曇らないよう 僕は祈っている |