2004年 11月の作品たち
泣いてもいいよ  2004年11月4日

悲しいなら泣けばいいよ
悲しいだけ悲しい時
涙が溢れるまで
悲しみが零れるまま

だけど一つ約束して欲しい
どれだけ泣いたとしても
涙が乾く事があること決して忘れないで

君が辛い時に
僕はまた離れた場所に居た
言葉しか声でしか君の元に
いられないのなら

悲しいだけ泣いていいよ
祈り続けるから
悲しいだけ悲しい時
君を思いつづけるから
涙が溢れるまで
掬う手は届かないけど
君をきっと救いに行く

悲しみが零れるまで泣いたとしたら
きっと今度笑うときは
もっと強く輝くから





君の為    2004年11月14日

何があなたの為になるだろうかと一つ一つ数えてみた
しまいになにも浮かばなくってたった一人で途方に暮れる
あきらめきったその時に
単純な答えが閃光のように頭の中に現れた

ありのままでいればいいんだ

考えなくてもいいから
君の事だけめいいっぱい
心の中に抱いていれば
それだけで
僕らはきっと救われるから





一人だけど二人  2004年11月24日

君がもしも
一人膝を抱えてて
自分はいつも一人で
誰も助けてくれないなんて
寂しい考えばかり
増やしているなら

僕は慰めたりはしないだろう
人は一人だから
助けたりもしないだろう
当たり前の事だから

だけど僕は君が好きで
君は僕が好きだから
一人だけど人はその「好き」で二人になれる
君が寂しさを感じているなら
その寂しさを僕はもっと強く抱こう
なにも君に言わずに
ただ君の傍に居よう
答えも無く
救いも無く
だけどずっとそばにいるよ





臆病ウサギの恋の歌 2004年11月30日

あなたを思うたび
強く思うたび
どうしてだろう
胸が痛い

バラのいばらに指当てたような
サボテンの針で突つかれたような
小さいけど確かな痛みが
心の中に溢れている

出会って少し一緒にいただけで
あなたの全て分かる気がした
分かってたのは「分かりたい部分」だけ
そんな事に今気づいた

知らない部分知っていくたびに
胸の痛みが広がっていく
分からない事たくさんだからこそ
惹かれていくのに苦しくて

それでもあなたの傍にいたくて
痛くて胸が苦しくて
どうしたらいいか分からないまま
月を見上げる

私は恋に溺れたままのウサギ