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宇宙に愛を(なーんてね)

作者:楽静


【1】

「な、なんなのよここはっ」
 薄暗い部屋。
 光を遮断する分厚いカーテン。何度スイッチを押しても明かりはつかない。
「ここって、戦艦の一部でしょ?しかも、上級職の部屋よねぇ」
 そう言い聞かせなければ、信じられぬほどに、ここでは非日常的な空間。
 不気味さに、思わず腰が引ける。
(が、がんばらなくちゃ)
 今年四月で秘書に抜擢されたルーシャは、そう自分に言い聞かせて、そっと部屋に足を踏み入れた。
恐る恐る、部屋の中を歩いていく。
「……ラードさん、ラードさん」
 名前を呼ぶ声が震えている。早く仕事を終わらせたいという焦りが、汗を浮かばせる。
「ラードさん……」
 と、大きめの棺が目に入った。いかにも何か入ってそうな棺。そう、人でも。
(や、止めてよちょっと)
 なるべく視界におかないように、部屋の中を歩き回る。机の下、本棚の隅。目的の人物は何処にもいない。
(よ、よかった)
 いないと報告すれば、放送で呼び出すことが出来るはず。
(そうよ、最初っから放送かければ良かったのに)
放送係の、いやみな顔を思い出す。
『めんどくさいわねぇ』
 いつもそう言っては、こっちが頭を下げるのを待っているいやらしい目。
(気が重いなぁ)
「……とにかくここを出ましょ」
 恐怖で、思っていることを口に出している。そのことに、ルーシャは気づいていなかった。
 ギギギッ……
「えっ」
 部屋を出る寸前で、後ろから聞こえた音に背筋が冷たくなる。あとたった一歩で、部屋から出られると言うのに、もう足は動かない。
「ま、さ、か」
 否定しながらも、顔が勝手に部屋の中を見る。途端、ルーシャはその場にへたり込んだ。
「ひっ」
 うわずった声が口から出る。暗がりの中、必死に視線を合わせないようにしていた棺。確かに閉まっていたはずのそれが、開いていた。何か、その中から音が聞こえる。
「い、い、い……」
 何か言おうと口を開くが、何も声にならずにただパクつかせる。
 ヒタっという音と共に、棺に手がかけられた。内側から。そして、声。
「我の眠りを妨げる者は誰だぁぁぁ」
「いやぁぁぁぁぁ」
 ルーシャは、その瞬間、もう思考をこの世界にとどめていなかった。
「ハハハ、驚いた?……ってわぁぁ」
 急速に遠のいていく意識の外で、あわてた男の声が聞こえた気がした。

【2】

「バッカ野郎っ!」
「……そう耳元で、キンキン怒鳴らなくてもいいじゃないっすか」
 広大なる星々の海、宇宙。今、ゆっくりと青い星に光が射し込もうとしていた。どんな芸術家によっても作り出せない自然の芸術。
 それがもっとも一番よく見えるブリッチで、ラードは耳の穴をほじって、出てきたカスにフッと息を吹きかけた。
「人の話を聞け。呼びに来た人間を脅かすなんて、どういう神経してるんだ。部屋を真っ暗にして、おまけに棺の中に寝ているなんて、悪ふざけが過ぎるぞ」
「そんなこと言っても……電気が消えてたのは、金が無いからだし、別に棺の中で寝ちゃいけないなんて軍規はないっすよ?」
 にやけた顔。その頬が思いっきり左右につねられる。
「反省してないなぁぁこのおぉ」
「してまふ、してまふ」
 乱暴に指が離される。いつつと頬をさすりながら、でも、とラードは目の前の男を見た。
「でも隊長、何だって、今回だけ放送じゃないんですか。放送だったらあんな事……」
 チラリっとその目が男の後ろを見る。そこには、先ほどまで気絶していたルーシャが自分を睨み付けて座っている。
「あのなぁ。だからって、そんな格好してなくてもいいだろ」
 男は疲れ切ったようにラードの服を指さした。肩に着けられた勲章。斜めに被った帽子。見るからに軍人と分かる出で立ちをした男とは対象に、ラードは全身を黒いマントで覆っている。マントの中身は、人参のマークがたくさん入った寝間着。
「……趣味なんだから仕方ないじゃないですか。別に、誰が困るってわけじゃないでしょう」
「……まあいい。今回は、少し、いやかなり隠密にやってもらいたい仕事だったので、私の秘書を使ったのだ」
「隠密に?」
 ラードの目が途端に輝く。
「ああ、実はだ……」
 男の口が、ラードの耳元に近づく。ラードの顔がゆがみ「聞かなきゃ良かった」と呟くのは、そのすぐ後のことだった。
「出来るか?」
 真剣な顔で聞いて来る男に、耳の後ろを掻いた後、仕方なさそうに敬礼をする。
「地球侵略部隊、第三艦隊計略補佐ラード。謹んで作戦承ります」
 にやりと、男が笑う。
 地球は、青く美しかった。


【3】

 宇宙の星のほとんどを支配する国、エスカラム。それに対抗する小戦力、メルダム。
 二つの国は、星々を巻き込み、何年も戦いを続けていた。小戦力であるメルダムが、エスカラムとまともに戦えたのは、その持つ星が、皆資源に富んでいたためである。しかし、エスカラムの攻撃は次第にその威力を増してきていた。絶対的な数の前に、メルダムは、次々と、主なる星を壊されていった。
 何とか事態を好転させる布石が欲しかった。

 偶然に偵察隊が見つけた星、地球。文明レベル、資源レベル。それはまたとない絶好の餌だった。メルダムは、早速地球を征服し、エスカラムを倒す布石にしようとした。
 しかし、その情報はエスカラムに漏れ、地球を征服するためのエスカラムの軍が送られる。さらに、地球は隠された軍を持っていて、正義のヒーローなる者も、征服を阻止しようと立ち上がった。
 メルダムは反対に、新たなる敵を生む結果となってしまったのだ。
「………てなわけなのよ、分かる?お嬢さん」
「だーから、どうして私があなたと一緒に敵星である地球に乗り込まなくちゃならないのよ」
 小型偵察船。その中で運転席にのんびりと腰をおろしているラードに、ルーシャは怒気を孕んだ声で詰め寄った。
「おっと危ない」
 途端に機がぐらつく。
「きゃ」
 思わずルーシャはラードにしがみついた。
「ラッキー」
 そう呟きながら、ラードがコントロールバーを平行に戻すのが視界に移る。
「あ、あなた、わざとやったわねぇ」
「何の事やら」
「知らんぷりしてもムダよ。いま、それでわざと傾けたんでしょ」
「さーてね」
(騙された)
 ルーシャは、目の前の男を睨み付けながら、悔しさで胸を熱くしていた。胸中に、雇い主であるラードの隊長の顔が浮かぶ。
『ちょっと、この男と偵察に行って来てくれないか。あ、この服着てね』
 笑顔で言われた言葉に、ほいほい従って乗り込んでしまった。しかも、着てからよく見てみると、服は敵星であるエスカラムの軍服。さらに、自分に無惨な姿をさらさせた男までいる。同じ軍服で。
(おかしい)
 そう考えた時には、もう、母艦は遠く離れていた。
「いい加減説明しないさいよ」
「ん、わかってるって」
 「よっと」と言うかけ声と共に、操縦をオートに切り替える。だんだんと、青い星が近くなってきていた。ルーシャを向いたその顔が、不自然なほどキリリとなる。
「これから、この船は地球に向かう」
「分かってるわよそんなこと、だから理由を聞いているんじゃない」
「フフフ、何でかって?」
 さもおかしそうに笑うと、ラードは自分の服を指さした。
「これで分からなかなぁ?」
「分からないわよ」
「ちょ、ちょっとぐらい考えてもいいじゃないか」
「いいから早く言いなさいよ」
「はいはい」
 急かす声に、左右の肩を少し上げて困ったような表情を見せる。が、すぐにその顔は意地悪い笑みになった。
「これから、この船は地球に行って、悪の限りを尽くす」
「な、何でそんなコトしなくちゃならないのよ」
「ふむ、いい質問だ。答えはあれさ」
 びしっと指さした向こう。宇宙船が地球の近くに停泊していた。その艦に描かれたマークに、ルーシャの顔から血の気が引く。
 黒い艦に、紫で描かれた五つの星。
「あ、あ、あれエスカラムの船じゃない」
「そう、もうこんな所までって感じだよな」
 別段なんでもないように言ってのけて、その後、自分の服を軽く引っ張る。
「さて、あんな所に敵艦があって、しかも、地球でその敵の軍服を着た奴らが暴れたら、地球の人間はどう思うでしょう。エスカラムとメルダムは、人種の種類は違うもの、基本的な外見はまったく同じだ。地球人っていうか、俺達でも見分けはつかない」
「あ……エスカラムが攻撃してきたと、思う」
「そ。そうすれば、地球はエスカラムに攻撃を開始するだろ。これが三角関係調整法ってね。まず二つを戦わせて、両方ともぶっつぶしちゃおうってわけだ」
 得意満面な顔。つられるように、ルーシャの顔もほころんだ。しかし、すぐにその顔が固まる。
「なに? 感心しすぎて声も出ない?」
「あ、あ、あ、あ、あれ」
 外を指さす指が震える。
「まったく古いなぁ、そんなことやって脅かそうとしてるわけ」
 余裕を持って振り向いたラードの顔色が、見る間に青くなっていった。
「あ、あちゃぁ。どうしようか」
 エスカラムの偵察艦。それが、すぐ近くを飛んでいた。地球に行く前に、必ず鉢合わせになってしまうほどの短い距離。
「こんな所でピンチになるとはなあ」
 何でもないようにいいながらも、その顔にもう、笑みは浮かんでいない。
「ど、どうするのよ」
「……ま、何とかなるでしょう」
 着実と、船は偵察艦に近づいていた。

 そのころ。
 パチン
「……おお、これはしまった」
 宇宙船のブリッヂで男は声を発した。片手に持つのは、数枚の木の葉。感慨深げに、じっと、自分がした過ちを眺める。
「ふむ。いやはや、盆栽とはなかなか難しいものだな」
 宇宙用盆栽が、一つも葉の残っていない状態で寂しく棚に乗っている。
「いっそのこと、のりで貼り付けてしまうか」
 冗談ではなく、男は近くに転がっているのりを手に取った。と、袖が引っかかり、盆栽が棚から落ちる。
 サッと、男の表情が曇った。  
「……イヤな予感がする…………なんてな」
 苦笑して、男は盆栽を手に取った。

【4】

「はいちょっと待ってね、そこで止まって」
『大丈夫、外見も中身もエスカラムの物だ、ばれやしないよ』
 ラードの言葉通り、偵察艦は、何でもないように声をかけてくる。それでも、常に身につけている翻訳機から聞こえる、生身ではない声に緊張が走った。母星の言葉ではない。異質の文化を持つ敵星の声。
「ご苦労様ぁ」
 ラードの呑気な声。口から出るなめらかなエスカラム語に、ルーシャは目を見張った。
(さすがは軍人って所なのかしら?)
静かに、偵察艦が船の横につく。明らかに、大きさが違う。まともに戦ったら、勝てる相手ではない。
「はいはい、どこ行くんだ」
「ああ、ちょっと地球までね」
「何しに?」
「そいつは言えないな。なんせ軍の秘密事項なんでね」
 ニコニコとした顔でラードが首を振る。偵察艦の方は、少し首を傾げたが、怪しがっているようには見えない。
(よ、よかった)
 ほっと、息をつこうとした瞬間。
「あれ?何で、女を乗せてんだ。女子は、戦艦での作戦担当のはずだろ?」
 ドキンと心臓が跳ね上がる。
「ん。ちょっとした作戦でね。同席させてるんだ」
「ちょっとした作戦ねぇ」
 男が胡散臭そうに見るのが分かった。思わず視線を逸らす。それをかばうように、ラードは手で、ルーシャの顔を見えなくする。
「……じゃあ、ちょっと許可証見せてくれよ。作戦ってなら持ってるだろ」
「許可証か?ああ、ちょっと見せられないんだ。すまないけど、軍の極秘作戦でね」
「極秘?聞いてないぞそんなこと」
「聞いてないから極秘なんだよ」
「今まで、そんなこと一つもなかったじゃないか」
(神様)
 ラードの声によどみはない。それでも、なおも男は訝しげに見ている。
騙す者と、騙される者とのにらみ合い。
訝しげな顔が、だんだんと、不審人物を見る顔になってくる。
 と、急に男は笑顔になった。ニコニコとした顔で、ラードをまるで親友のように見始める。
「なんだ、お前ルットじゃないか。暗くてよく見えなかったよ。すまなかったな呼び止めたりして」
「あ、あ、ああ」
 なんだかよく分からないまま、ラードが頷く。助かった。思わずそんな笑みになる。
「それにしても久しぶりだなぁ。俺だよ、分からないか、マークだよ」
「…………お、覚えてるとも、久しぶりだなマーク」
 男の顔がラードの言葉に急変した。瞬時にして、愛想のいい笑い顔が消え、敵意がむき出しにされる。
 スチャリという金属音が聞こえ、その手に銃が握られた。ピッタリと、船の中から、ラードの顔へ標準が合わせられる。
「馬鹿、俺の名前はレグドだよ。……怪しい奴め。どうせメルダムの者だろ。ちょっと来てもらおうか」
「げ」
 ガチャンと言う音と共に、船が偵察艦にくっつき、離れなくなる。乱暴に、コントロールバーを動かしても、もう手遅れだった。
 レグドと名乗った男が、艦に付けられている、通信機に手をかける。
「こちら、偵察艦。ただいま、メルダムの者と思われる、兵士二名を捕獲。男と女だ。これから艦に戻る」
『了解』
「馬鹿」
「んなこと言ってもよぉ」
 思わずルーシャの口から出た言葉に、ラードは、困ったように頭を掻いただけだった。
(神様……)
 ルーシャの願いは、届きそうもない。
 青い地球が、だんだんと離れていく。代わりに見えたのは、さっきまで得意げに見ていた、エスカラムの軍艦だった。

【5】

 巨大な軍艦に吸い込まれるように、ラード達の乗った偵察船は、艦の中に入った。音もなく、入ってきた場所が閉じられる。
 完全な密室空間。出口は何処にもない。
「出ろ」
 冷たい声と共に、船のハッチが開く。銃を手にした男達が数人入り、抵抗が無駄であることを教えてくれた。舌打ち一つついて、ラードが椅子を立つ。
「お前もだよ」
「わかってるわよ」
 冷たい銃口を向けられて、ルーシャもシブシブと席を立った。睨み付ける冷たい瞳に、膝が震えてまともに立っていられない。
「大丈夫か?」
 そっとその体を抱きながらラードが耳元で囁く。途端憎たらしさが膨れ上がってきて、ルーシャは、その頬に思いっきり平手をくらわした。
「いつぅ」
「馬鹿っ」
 驚く兵士達を後目に、つんと横を向いて先に歩いていく。
「たく、威勢のいい姉ちゃんだこと」
 そう、ラードがほくそ笑むのをルーシャは見ることが出来なかった。
「早く出ろ」
「分かってるわよ」
 ヤケになって出ていくその後ろから、ラードもゆっくりと顔を出す。こめかみに、冷たい感触が当たる。瞬間、青ざめるが、すぐさまニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「あら?裁判ぐらいうけさせてくれないの?ここ、民主主義でしょ。もしかして、裁判所無いとか?」
「侵略者にそんな権利があるか。両足を開いて手を挙げろ。妙なことをしたら、すぐに撃ち殺すからな」
 冗談には見えない。のろのろと手を挙げるラードの体を、銃を持つ男の目配せに、周りに立つ兵士が近寄る。
「どうせなら、女性に相手してもらいたいなぁ」
「……隊長、何も武器らしき物は持ってません」
「そうか」
 体を調べ終わって言う男達の声に、ラードに銃を向けていた男は、その銃でいきなりラードを殴りつけた。
「ラード!」
「が……痛ぅ。イテェ」
 思わずよろけながら、殴られた所をさする。唇が切れ、白い床に血がポタリと落ちる。
「ラード……メルダムの策士補佐的存在か。どうやら、いい餌が見つかったようだな」
 ルーシャの悲鳴に、にやりと男が微笑む。「へ、おあいにく様。俺は餌になるつもりはないんだよ」
「じゃあ、ここで死ぬか」
 目の前に、銃が構えられる。黒い銃口の、奥の方までよく見えるほどの距離。引き金に掛かる指が、少しでも動けば、たちまちに、身体と魂が離ればなれになる。
「ふっ」
 余裕の笑み。それを浮かべたのは男ではなかった。
「な、貴様、なぜ笑う」
「へへ、ゲームオーバはまだ早いぜ」
 ニカッと白い歯を覗かせる。
「ま、まさか貴様っ」
カチリと、ラードが歯を噛み合わせた。
 チュダァァァ
「きゃぁぁ」
 爆発が起こったのはその瞬間だった。凄まじい衝撃と共に、辺りに白い煙が拡がる。
「な、なにっ」
細かい粉がたくさん分散したような煙。息を吸おうとすれば、たちまち、肺に煙が入ってくる。
 悲鳴と共にしゃがみ込んだルーシャは、自分の手を握る存在に気づいた。
「きゃあ」
 思わず自由な方の手で相手を殴る。それでも、相手は手を離さない。
「きゃあきゃあきゃあ」
「いつつつ。ば、馬鹿、俺だ。逃げるぞ」
「ラード」
 あわてて引っ張られるままに立ち上がる。
「ど、何処だ。逃がすなぁ」
「何も見えません」
「ここだよぉぉ」
 あわてふためく戦士達に、ラードは思いっきり陽気に叫んだ。
「そこかぁ」
 一人の男が銃を構える。
「ば、馬鹿撃つな」
 あわてる男の声。しかし、兵士はもう引き金を引いていた。

【6】

 ドガァァァン。
「きゃあぁあ」
 爆風が辺りを包む。後ろから吹いてくる凄まじい風に、身体が吹き飛ばされる。
「大丈夫。何てこと無いから」
「何てこと無いって、どういうことよ」
 走りながら必死に言う言葉に、ラードは困ったように頭を掻く。
「だから、粉塵爆弾って言うのがあってな。辺り一面に細かい粉が飛び散っている時に、火種を作ると、爆発が起こるってやつで、つまりは細かい粉をばらまきゃいいわけで、そう言うのは薄く作れば服に入れてても絶対にばれる分けなくて、ようはその起爆剤が……ああ、もうめんどくさい、帰ったら説明する」
「帰れるの?」
 止まることのない足。ラードは、目的地が分かっているように走り続けている。
「……わかるわけないだろそんなこと」
呟く声は、とても小さく、弱い。それなのに、ルーシャは大丈夫な気がした。
『侵入者。侵入者』
 走る通路は、赤く照らされていた。緊張感をあおる音と共に、冷静な声で、現状が伝えられる。曰く『現在ピンチ』
「ええい、どうしようかな」
「ねぇ」
「あんだよ」
 突然立ち止まるルーシャに、ラードの足も止まる。訝しげに振り向くその目に、俯きながら口を開く。
「あのさ、私達、ここの軍服来てるわけよねぇ」
「ああ、そうだけど?」
「……逃げる意味、あるの」
「………………」
 数秒の沈黙。互いに互いを見つめ合ったまま二人は言葉を無くした。先にラードの方が、力が抜けてその場に座り込む。
「は、ははは」
 そして、出てくる笑い声。
「ふふふ」
「はははっはははは」
「ふふふふふふ」
「こら、お前達、こんな緊急時に何笑ってる」
「す、すいません。先ほど敵兵がばらまいたガスがまだ残っていて」
 階級の高そうな男の言葉に、ラードはあわてて立ち上がり、ルーシャを見せないように敬礼する。
「そんな物まで持ち込んでいたのか」
「はい、なかなかの強者です」
「ふむ。警戒態勢を強めろ。私は現場に行く」
「はっ!」
 男を見送りながら、ラードはペロリとルーシャに向かって舌を出す。
「すごいすごい」
「いや、ルーシャの方がすごい。全然、まるっきり気付かなかった」
「でしょうね」
 それとなく嫌味のつもりで言ったつもりだったが、ラードは気づかずに、うなづく。
「ま、じゃあとにかく」
 のんびりと腕を組むと、ラードは気楽に切り出した。
「帰るとしますか」
「帰るとしましょうか」
 二人でニコっと笑って、その後すぐにラードが、硬直した笑顔で聞いてくる。
「……どうやって」
「あ、あんた考えてたんじゃなかったの」
「まさか、俺が考えて行動する分けないだろ」
「何でそこで胸を張るのよ。だって、あなたさっき目的あるみたいに走ってたじゃない」
「それはただ、なるべく人がいない通路を走ってたら、そうなっただけさ」
 ブンッと、ルーシャの拳が空を切った。一瞬後、見事に横を向くラードの頬にぶちあたる。
あまりの勢いに、ラードは一秒ぐらい滞空した後、地面にしたたかに腰を打ち付けた。
「いてぇ。何すんだこら」
 頬と腰、両方をさすりながら、睨むラードを怒りの形相で見下ろす。
「何であなたって、そう何も考えてないのよ」
「な、失礼だな、ちゃんと考えてるぞ」
「考えてるんなら言いなさいよ。だいたい」
 そう言いながら、自分の服をイヤそうに眺める。力を込めて引っ張るが、まさかここで脱ぐわけにも行かず、すぐに止めてまたキッと睨み付ける。
「何で私がこんな服着て、ここにいなきゃならないのよ。私は秘書よ秘書、今年やっと念願の、時給三千五百ガルムの高給取りになれたって言うのに、何であなたと一緒に死にかけなきゃならないのっ」
「んなこと言ってもなぁ」
 よいしょっとかけ声一つ上げて、ラードが立ち上がる。そのまま腰に両手をあて、ルーシャの顔をのぞき込む。
「そんなこと、今頃言っても遅いと思うよ。それにほら」
 と言いながら肩越しに後ろを指す。
「え?」
 振り向いたルーシャの瞳にうつる、男、男、男。つまりは兵士達。
「そんなこと言ってる暇ないし」
「見つけたぞ偽物ぉぉ」
「なぁんで分かったんだろ」
「ちょ、ちょっと、早く逃げなきゃ」
 ぐいぐいと袖をあわてて引っ張るルーシャとは対照に、ラードはいかにものんびりと構えている。やがて、その顔が納得した笑顔に変わる。
「なるほど、俺を殴ったおっさん生きてたんだぁ」
「『生きてたんだぁ』じゃないでしょ、早く逃げるわよ」
「逃げるって?何言ってんだよ、俺を殴ったんだぜあのおっさんは」
「何が言いたいの?」
 首を傾げるルーシャに、ラードはニヤリと、いたずらっ子のような笑みを浮かべた。それはすぐに、残忍な笑みへと打って変わる。
「万死に値する」
 バッと、いきなり服を脱ぐ。
「ちょ、ちょっと」
 あわてて目を覆いつつ、頬を染めながらもちゃっかりチラリ見る。目に映ったのは、よく見なければわからないが、おおよそ生身とは言えない身体。なにやらうっすらと、縫い跡みたいのがあって、しかもネジの頭が飛び出している箇所まである。
「へへへ、この日のために用意した、必殺技ぁぁぁ」
 そう叫んだ瞬間に、その腹部が左右に開き、七色の輝きが飛び出す。
「名付けて『虹色の憂鬱』」
「ゆ、憂鬱って一体何よっ!」
 つっこみを入れるルーシャをよそに、その場は阿鼻叫喚の修羅場と化した。訳の分からぬ輝きからあわてて逃げようとする兵士達。しかし、余りにも大人数で来たために、身動きできず、次々と輝きの餌食になる。
「ああすっきりした」
「い、一体何を……」
 そうラードに聞こうとして、ルーシャは言葉を失った。即座にきゃぁっと悲鳴を上げて、今度こそ目を覆う。
 虹色の輝きに当たった途端、男達は皆全裸で踊り始めていた。別に戦闘時にそんな儀式があるというわけでもなく、その証拠に、皆苦悶の表情を浮かべている。
「な、何てことすんのよあんた」
 目を瞑りながら、怒鳴る。
「ふふん驚いたか、これぞ我がメルダムの開発した新兵器さ。輝きを浴びた者の身体に、身体機能を勝手に動かすウイルスを送り込み、踊り殺す。この日のために、俺は身体に取り付けてもらっていたんだ」
「……酷い技ね」
「お褒めの言葉と受け取っておくよ。なんせ、こんな事で楽しまなくちゃ軍人なんてやってられないんでね」
 そうぼそりと呟いて、ラードが再びルーシャの手を取る。
「ちょっと、何処へ……」
「どーせ奴らはもう追って来られない。今のうちに、ここの司令室に行こう。そこを占拠すればどうとでもなる」
「わ、わかったわ」
 とにかくここから離れたくて、素直にルーシャは頷いた。手を引かれるままに走り出す。
「待てぇぇ」
「こ、コレを止めてくれぇぇ」
 後ろからは、苦しそうに踊り続ける男達の声が響き続けた。思わず耳を覆いたくなるのを必死に堪えて、少しでも早くと足を速める。
「それにしても、あなたその体……」
「ああ、前にちょっとしたアクシデントがあってね。改造したんだ」
「アクシデント……」
 何気なく言いながらも、その顔は、ふざけた顔ではなく、戦士の表情になっていた。
(きっと辛いことがあったんだ。軍人がきつい、汚い、給料安いの3Kって本当だったのね。それに比べて……)
 可哀想にと思いつつ、自分の幸せさに思わず涙する。
「あった、ここだ、ここ……って、何泣いてんの?」
「別に、あんたには関係ないわよ」
 ラードの声に、あわててルーシャは目を拭った。手を引っ張られるままに、『司令室』とご丁寧に描かれた部屋に入る。
「しっつれいしまーす」

【7】

 緊張感の全くない声。もちろん、口から出ているのはエスカラム語。翻訳機を通さなければ、ルーシャには意味も分からない。
じろりと、迫力のある男達の視線が突き刺さる。
「何だ、この非常時に」
「すいません。ちょっと用件がございまして」
 対するラードは、思いっきりへらへらしている。迫力の『は』の字もない顔で、手をすり合わせ、わざとらしく礼をした。
「何だお前、こんな時にふざけているんじゃない。用があるのなら、早く言えっ」
「はい。あのですねぇ。隊長さんは何処でしょう」
「はぁ?」
 ラードの口から出た言葉に、司令室にいた男達は皆首を傾げた。一瞬後、ラードの後ろに立つルーシャの存在に気付き、はっと顔色を変える。
「男と、女の二人組……」
「まさか、貴様メルダムの者かっ」
「ええ、そうです。まあ、その事は置いといて。……あんたが隊長さんですね?」
 声を上げた男に向かって、空気を端に置くような仕草をした後、ビシリと、中央に座るひげ面の男を指さした。
「……そうだ」
 こくりと、男が頷く。たったそれだけのことで、周りの者は、ピタリと話すのを止める。
 重さを感じるほどの威圧感。
 ぎゅっと、思わずルーシャはランドの袖を掴んだ。そうしなければ、立っていられないほどの恐怖が、身体を支配する。
「だろうね、威張ってるし、偉そうだからすぐ分かったよ」
 それでも、ラードは何でもないように言ってのけた。
「何だと?」
 ピクリ。
 男が片眉を動かす。
「偉そうだからって言ったんだけど、聞こえなかった?歳だなぁ」
「貴様」
 静かな怒りと共に男が銃を構える。
 ガチャリ。
 それを合図に、部屋中で銃を構える音が聞こえた。全員の銃が、ピッタリとラードの頭に標準を合わせる。
「ラ、ラード……」
「大丈夫だって」
 青くなるルーシャに、あくまでラードは陽気な表情を見せる。
「まったく、どうせなら、女の人に会いたいよ。男ばっかじゃなくてな」
「ふん、女は皆、非常警報が発信された後すぐに、脱出した。ここにいるのは、男達のみだ。残念だったな」
「そうか……ホント残念だけど、それを聞いて安心したよ」
 ニッコリと、ラードは笑みを見せた。どんな残虐非道な行為をも、許されてしまうほどの、非の打ち所もない、純朴な笑み。しかし。
「もいっちょいくよっ」
 そう叫ぶ顔は、もう悪魔の笑みになっている。
「え」
「虹色の憂鬱っ」
「いやぁっ」
 叫ぶ言葉にあわててルーシャは両の瞳を閉じる。途端、瞼の裏にうつる眩い光。
「ぐわぁぁぁ」
「な、なんだこれはぁぁ」
 部屋中を、光が覆い尽くす。一つだけのドアは、ラードとルーシャによってふさがれている。何処にも逃げられはしない。
「く、くそ」
 銃の引き金にかけた指が、自然に離れる。ごつい顔をした男達が、皆裸で踊り出すのは時間の問題だった。
「ひゃはは、踊り狂え」
 叫ぶラードの声に、ルーシャはほっと息をつく。
(秘書で良かった)
「さーてと」
 涙を流しながら裸で踊る男達。を、後目にラードは無線機の前に腰をおろした。器用に手を動かして、早速目的の場所に電波を送ることに成功する。
 数秒後に、返事は届いた。
「………私は、第3艦隊隊長である」
 ぴりぴりした声。まさかとルーシャが瞳を輝かす。
「あ、隊長っすか? 俺、ラードですけど」
「ら、ラードか!?び、びっくりさせるな。エスカラムから、宣戦布告の電波が来たのかと思ったぞ」
「たはは、すいませんね。ちょっとした手違いがあったもんでして」
「手違い?」
「いえ別に、大したことじゃないんですけど」
 笑いながら、チラリとラードは横目でルーシャを見た。その視線の意味が分からず、にらみ返す。
「どうした?そんなところにいるなんて。まさか、捕まったのか」
「そんなわけ無いじゃないっすか、この俺ですよ。捕まってたら、こんな陽気な声で、連絡なんかしませんって。それに……もし捕まったら、自爆して果てますよ」
「嘘つけ」
「ばれました?」
 何とも緊張感のない会話。
「ね、ねえ」
「あ、ああ、わかってる」
 何をやってるのかと言いたげな声に、あわててラードは真面目な顔を作った。が、堪えられなくて、すぐにやける。
「隊長、初めの作戦と違って、成り行きでエスカラムの船乗っ取っちゃいました。どうしましょう?」
「な、なんだとぉぉお」
 大声で叫ぶ言葉に顔をしかめて離す。しかし、すぐに、笑顔で、通信機に顔を近づける。呟いたのは、ルーシャには分からない小さな声。
「んなわけで、これからこの船でデートしながら帰りますんで」
「ちょ、ちょっとま……」
 ガチャ
 男が何か言う前に受話器を切る。
「あっ」
「え、何、どうした?」
「ちょっと、私聞きたいことあったのに」
「なに?言ってみなよ」
 憎たらしいほどの笑顔で、ラードが見つめる。言おうか言うまいか少し悩んだ後、結局、自分の追求心に勝てずに口を開く。
「………何で」
 ズキューーン。
 銃声が、まさにその瞬間、部屋中に響きわたった。
「な」
 愕いた顔のまま、ゆっくりとラードの顔が床に着く。
「え、ラ、ラード?」
「無、無駄だ、心臓を狙ったのだ。もう助かりはしない」
 喘ぐ声に、はっとルーシャは振り向いた。
 そこには、踊りながらも必死に銃から手を離そうとしない男が踊っていた。
「………良く狙えたわね」
 怒りとか悔しさとか、何よりも先にあきれ果てる。
「フフフ、訓練の量が違うのだよ」
 そう言っても、踊りながらでは、全然格好が付かなかった。
「……別に、良いんだけどね」
 ルーシャは、そう呟きながらよいしょとラードを仰向けにした。
「こら、私を無視するな」
 叫ぶ男に、ぷいっと背を向ける。ニヤリと、男はルーシャの行動に笑みを浮かべた。
「ふっ頼みの綱の男がいなくなって恐怖が身体を支配したか」
「違うわよ……ほら、ラード、何やってんの、さっさと起きなさい」
 バキ。
 遠慮容赦ない拳が、ラードの頭にぶちあたる。
「無駄だ、無駄……」
「い、イテェ。お前、会ったときと性格変わったねぇ」
「あんたと一緒にいたら、誰だってこうなるわよ。だいたい、死んだ真似なんて古くさいのよ」
「そりゃそうだ」
「な、何だと」
 驚愕の表情を浮かべる男に、ルーシャは哀れみの視線を送る。
「コレ、身体金属よ、気付かなかったの?」
「おい、コレってないだろ」
「あんたなんか、コレで充分よ」
「し、しまった」
 踊りながら男は舌打ちすると、もう一度とばかりに、器用に銃のトリガーを引く。
「ならば今度は頭を」
「させるかっ」
 ラードが叫び、飛ぶ前に、横からものすごい速さでルーシャの蹴りが飛ぶ。
「てやっ」
「くはぁ」
 つま先が、もろに男の手首に当たる。あまりの痛さに、男はとうとう銃を手放した。後は、ただの踊る敗者へと転落する。
「すっげぇ」
「うるさいわね、護身術よ」
 恥ずかしそうに足をさすると、改めてルーシャはラードの方を向いた。
「それでラード、さっきの話だけど」
「さっきの?ああ、何で……以下の台詞だな。何が聞きたいんだって?」
「だからね」
 もじもじと手を組み合わす。
「似合わねえよ」
「うるさいわねっ」
 ラードに怒鳴りつけてから、ルーシャは大きく深呼吸を始めた。
(そんなに変なこと聞くのか?)
 訝しげに見るラードの前で、やっと口を開く。
「あの、何で私って、この作戦に加えられたの?」
「はぁ?」
「だから、別に私がいなくっても、この作戦ってできるじゃない。だいたい、地球に悪さしに行くんなら、男だけでも良いでしょ。何で私も……」
「……………」
 無言。
 じっと見るルーシャの瞳に、ラードは真剣な顔を返す。
「……それは」
 思い切ったように口を開く。
 ゴク。
 つばを飲み込む音と、心臓の音がルーシャの頭の中を満たしていく。
「秘書が、暇そうだったからだよ」
「はぁ?」
 がくっと、身体中から力が消えていくのが分かった。思わず膝をつくルーシャを見下ろして、ラードは続ける。
「それに、野郎と一緒に地球で悪の限りを尽くす。何て俺がいやだったからね。女を入れてもらったの」
「そ、それだったら、私じゃなくってもって言うか、秘書じゃない方がいいんじゃない。軍にだって女性はいるでしょ」
「いや、いかにも軍人は駄目な訳よ。妙に堅くって、悪い事なんて出来ないから」
「そ、それだけ?」
 聞き返す言葉に、フッと視線を逸らす。
「そ、それだけ」
「嘘」
「嘘じゃないって」
 真っ直ぐ見ようとせず、視線を逸らしたまま答えるラードに、思わず立ち上がる。
「嘘よ、それだけじゃないでしょ。言いなさいよ。私が選ばれた理由。何で私なの?秘書だったら他にもいるじゃない。何で私がこんな目に遭わなきゃならないのよ」
 叫びながら、ラードの肩を乱暴に掴んで前後に揺らす。
「……知りたい?」
「ええ」
「本当に、知りたいか?」
 真剣な顔。一瞬、自分が聞いてはいけないことを聞いた気になる。
(まさか)
 ぶんぶんと首を振ることで自分を奮い立たせ、ルーシャは、もう一度頷いた。
「え、ええ」
「後悔しない?」
「しないわよ」
 決心した顔。ラードは、ふっと遠くを見る瞳で、それに答えた。
「そりゃあ、履歴書に『趣味は空手とテコンドー』何て書いたらねぇ……軍事作戦にも使われるわなぁ」
「な、何で知ってるのよ」
 思いもよらない言葉に、顔が真っ赤になる。
「だって、履歴書、俺も見せてもらったから。なんせ、補佐なんでね……いや、それにしてもさっきの蹴り、すごかったな。何て技?」
「いやぁぁぁぁ」
 恥ずかしさが、思考を停止させる。
 バキィィ
 気が付いたときにはもう、拳が、ラードの眉間にぶちあたっていた。
「がふぅ」
 今までで、一番強烈なのをもらい、身体が吹っ飛ぶ。
 ガッチャアアアン
 すごい音がして、ラードの身体は、コントロール装置にもろに突っ込んだ。
「え、ご、ごめん、私」
「ぐほぅ、拳銃よりもばっちり効くっす」
ガク。
 悲痛な声と共に、ランドの意識がぷつりと千切れる。
「え、う、うそでしょラード気絶なんてしないでよ」
 泣きそうなルーシャの声に重なって、冷酷なコンピューターの声が館内に響いた。
『被害甚大、被害甚大。墜落します』
「私って、私って何で、何でこんな不幸なのぉぉぉ」
 地球は、果てしなく広く目の前に拡がっていく……………………

 突如空から落ちてきた飛行物体に、地球は為すすべもなく、完全に敗北を宣言した。
 メルダムは、地球からの物資の供給により、辛くもエスカラムに勝利することとなる。

 しかし、

 物資の豊富なアフリカ地域に墜落し、多大なる被害を出す羽目になったラードに、恩賞が与えられることはなかった。

完

あとがき
GAIAに投稿した作品~
ばかなSFを書いてみたくなったわけですよ。
んで、思いっきりやっちまったと。

こう言うノリ、私は大好きです♪
でも感想をくれた中には、
「楽静さんって、シリアス作家目指していたんですよね?」
なんて言う方もいましたけどね。

・・・・・シリアスじゃないね。分かってたよ(汗)

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